FEATURE

THE FINS

PHOTOGRAPH BY TAISHI HIROKAWA

TEXT BY YOSHIHIKO KUSHIMOTO

Finのwood部分の圧みは、12mmですが、

それに1回レズンをぬり、15mmにして、

その後、80zクロスを片側6枚づつ、計12枚はり付け、

赤色の部分の様に、厚みを持たせます。

そうすると、28mm位になり、

GUNのOUTLINEと同じになります。

 

GUN用のFINは、

形(テンプレット)も大切ですが、

圧みのアウトラインも

それ、以上に大切なPOINTです。

High speedでHigh powerの波に走る、

SURF BOARD GUNなので、

Fin shapeが悪いと、

サーフボードのテールがぶれてwipe outして、

大変な目に合います。

 

それと、同じ形のFINでも、

厚みを、しっかり持たして(25mm以上)

ハ イドロフォイルshape、してるFINは、

ホールドもしっかり、ターンも軽くなるのです。

形の大きさも、普通より、小さな面積でOKです。

 

Big waveのDROPでは、FINは、

その時、ある形にねじれます。

その形は、その人の心の中に形としてのこっているのみで、

ことばでは、表現できません。

 

僕にしか、わからないのです。

 

その為、僕、個人用に30年もかけて、

何百本もテストして作って来ました。

 

このFINは、10FeetのGUNに付ける、

SINGLE FINです。

Take Offの時に理想の形にねじれて、

心の中の思いどおりになるのです。

 

すこし、テールがすべり、その後、

タイミングよく、

レール(テールから、50cm位の部分)が、

うまく、かんで、くれて、

波をナナメにDown The High Lineで、

TUBEに、矢の様に、つっこんでいけます。

この木のFINは、圧みを持たしても、

重くなりすぎず、しなりぐあい、も、ベストな材質。

 

これが、僕のTHE FIN です。

 

Kushimoto, 2010-6-29

 

この写真は、このタイミングの時にFINがしなり、

理想の形になり、レールが、かむ、しゅんかんです。